IZAWA NEUROLOGY CLINIC 医療法人社団 廣和会 いざわ脳神経内科

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脳血管疾患

脳血管疾患とは

脳血管疾患

脳血管疾患(脳卒中)とは、脳の動脈が詰まる、あるいは破れるといったことが原因で起きる病気の総称で、よく見受けられる疾患としては、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血といったものがあります。脳の血管が詰まることで起きる病気が脳梗塞で、脳の血管が破れることで起きる病気が脳出血、くも膜下出血ですが、全脳血管疾患の患者さまの4分の3が脳梗塞を発症している患者さまと言われています。なお脳血管疾患でよく見受けられる症状は、以下の通りです。

脳梗塞

  • 身体の片側が麻痺
  • 舌が麻痺して呂律がまわらない
  • 片側の手足や顔面の感覚障害
  • ふらつき
  • 意識障害 など

脳出血

  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気・嘔吐
  • 片方の手足の麻痺やしびれ など

くも膜下出血

  • 突然起きる激しい頭痛
  • 項部硬直
  • 嘔吐
  • 意識が朦朧あるいは消失 など

なお、上記の症状が現れる前に脳血管疾患が疑われる症状を確認することができます。それは、一過性脳虚血発作がみられる場合です。同発作は、一時的に脳の血流が悪くなる(血管の老廃物や心臓で作られた血栓が脳の血管で一時的に詰まる)ことで起きる発作で、脳梗塞と同様の症状(体の片側が痺れる、片側の手足に力が入らない、呂律が回らない、言葉がでない、など)がみられます。発作については突然現れますが、長くても15分くらいで回復します。すぐに症状がなくなるからと、何もせずに放置していると、3ヵ月以内に脳梗塞を発症する確率は15~20%とされ、その中の半数くらいの方が数日程で脳梗塞になると言われています。症状に気付いたら、速やかに当診療科を受診するようにしてください。

主な脳血管疾患

脳梗塞

脳内の動脈の一部が何かしらの原因で閉塞することで、血液の流れが滞ってしまい、その範囲にある組織が壊死している状態が脳梗塞です。なお一口に脳梗塞と言いましても、主に3つのタイプに分類(アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞、心原性脳梗塞)され、脳梗塞を発症する原因の9割以上を占めています。以下、3つのタイプを説明します。

アテローム血栓性脳梗塞は、動脈硬化が原因とされ、それを発症させる要因として、脂質異常症、高血圧、糖尿病といった生活習慣病が考えられています。動脈硬化による血管内の狭窄が何かしらのきっかけで詰まることで起きる脳梗塞です。詰まってしまった血管の場所によって症状は異なりますが、主に脳の太い動脈が詰まります。発症すると、目が一時的に見えなくなる、体の片側が麻痺、言語障害などの症状がみられます。

ラクナ梗塞も動脈硬化が原因で発症する脳梗塞ですが、脳の太い動脈が詰まることで起きるアテローム血栓性脳梗塞とは異なり、「穿通枝(せんつうし)」 と言われる細小血管が詰まることで起きる脳梗塞になります。これは直径1.5cm未満の小さな梗塞のため、人によっては症状が出ないこともあります。そのため知らないうちに脳血管が詰まりを起こし、これをきっかけとして認知症などの症状が出ることもあります。

心原性脳梗塞は、麻痺などの後遺症が出る確率が高く、3つのタイプの中では予後が最も悪いとされています。なお、この場合の多くは心臓が原因で脳梗塞になるもので、その大半は心房細動(不整脈)が起因すると言われています。心房細動は心臓内に血栓を生じやすく、それがやがて流れ出していって脳血管で詰まりを起こすことで、心原性脳梗塞になると考えられています。なお、この血栓自体は大きく、脳にある太い血管で詰まりやすいことから脳梗塞は広範囲で起きやすく、重症化しやすいと言われています。脈が乱れている(心電図検査で確認可能)、動悸がするなどの自覚症状がみられます。突然、血栓によって血管が詰まってしまうので、手足に重度の麻痺が出る可能性が高くなります。

日本人の全脳梗塞患者のうち、これまで最も多いとされていたのがラクナ梗塞だったのですが、最近はアテローム血栓性脳梗塞の患者さまも増え、現在ではその割合はほぼ拮抗しています。これらはいずれにしても動脈硬化が原因で発症する脳梗塞で、全体的にはこの2つのタイプが脳梗塞の原因の6割以上を占めています。これらの場合は、動脈硬化を招く原因とされる生活習慣病(高血圧、糖尿病 など)の治療や予防を行うことが大切です。心原性脳梗塞では、心房細動による血栓を防ぐ必要があるので、抗凝固薬の内服などを使用して血栓をできにくくする必要があります。

脳出血

脳内にある細小血管が破れることで出血している疾患が脳出血です。発症すると、頭痛、めまい、吐き気・嘔吐、片方の手足の麻痺やしびれなどが現れます。原因については、高血圧などの生活習慣病から動脈硬化を招き、そのことによって弾力性を失って硬化し、脆くなっていった脳血管にさらに強い圧力(慢性的な高血圧)が加わることで、脳の血管が破れ、脳内で出血が起きるようになるのです。

なお脳内で出血した血液は固まって血腫となっていくわけですが、これが大きくなっていくと脳内部の圧力、いわゆる脳圧が高くなる、もしくは血腫が周囲の正常な脳細胞を圧迫していくようになります。これらのことが脳細胞へのダメージとなって、麻痺や感覚障害といった後遺症が起きるリスクを高くさせるほか、場合によっては意識障害や命にかかわることもあります。脳出血が疑われるのであれば、診断をつけるための検査として、頭部CTやMRA、MRI、脳血管造影などが行われます。

治療に関しては、出血が多くて意識が低下、生命に影響が及んでいるという場合は、外科的治療による手術療法となりますが、そうでなければ薬物療法となります。主に出血が増えないようにするために血圧を下げる降圧治療、出血によって腫れたとされる脳のむくみをとるためには脳圧降下薬が用いられます。また、話しにくい、手足が動かしにくいという症状があれば、併せてリハビリテーションも行うようにします。このほか動脈硬化の原因となる高血圧を防ぐための治療も大切です。

くも膜下出血

くも膜下出血とは、くも膜下腔に出血をきたしている状態で、これは脳主幹動脈に発生した動脈瘤(こぶ)が破裂したことによるものです。

動脈瘤というのは、脆くなっている血管で発生するものですが、その原因として考えられているのが、高血圧、先天的な血管異常といったことで、慢性的に血圧の上昇が続いていくと、次第にその圧に耐えきれずに動脈瘤が破裂するようになります。また、破裂によって出血した血液は、くも膜と脳のすき間に浸透していくかのように広がっていくのですが、これがくも膜下出血です。なお出血をきたした動脈瘤は、短時間のうちに再び出血がみられることがあるので、入院して絶対安静にしておく必要があります。

なお発症に関してですが、それこそ何の前触れもなく、突然に激しい頭痛、嘔吐・吐き気、意識が朦朧もしくは消失するといったことが起きます。また動脈瘤からの出血が少ない場合は、頭痛は軽度で済み、意識が正常であることが大半ですが、ある意味ではくも膜下出血の警告症状とも考えられます。なお、出血量が多く、脳内に血液が流れ込んでいるケースでは、重篤な後遺症が残る、もしくは生命に影響してしまうこともあります。

治療では、動脈瘤を再び破裂させないようにします。保存療法としては、血圧のコントロール、抗脳浮腫療法などが行われます。また、再出血を予防する手段として外科的治療が選択されることもあります。その場合は、開頭による手術(動脈瘤頸部クリッピング術)か、カテーテルを使った血管内治療になります。

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